文書委員会



《はじめに―文書委員会(『教会婦人』)の歩みから―》


文書委員会は、全国教会婦人会連合の機関紙(誌)『教会婦人』の編集・発行の任を負っている。
日本基督教団に属する教会婦人の全国的組織は、1968年、第15回教団総会までは、教団綜合伝道委員会に属する「婦人(伝道)専門委員会」であった。その中で、全国の教会婦人の連帯をはかるため、機関誌発行の必要が1951年ごろにはすでに考え始められていた。
そして、1959年、『教会婦人』誌が、A4版16ページ、季刊で発行されたのである。当初の発行部数は5000部という。その後、教団の定期刊行物統合の流れ(それは、1964年「信徒の友」発行に至るのだが)に抗し、全国の教会婦人の連帯に不可欠のものとして継続・発行された(その間の版組み変更等は、年表参照)。
やがて、1968年、第15回教団総会での機構改正で「自主活動団体」が承認され、1969年6月、全国教会婦人会連合が発足した。これに伴い、『教会婦人』はタブロイド版4ページ、月刊に変更。今日に至っている(このため、以後は『教会婦人』紙と記す)。このようにして『教会婦人』紙は、教団内自主活動団体として、宣教委員会と密接な関係を持ちつつ、全国の教会婦人の連帯をはかり、個教会と全体教会に仕えようとする全国教会婦人会連合(以下、婦人会連合)の機関紙として、一層重要な任を負うこととなった。
しかし、その直後、いわゆる「万博問題」を巡って起こった教団の嵐の中で、こうした婦人会連合の教団内位置付けは、教区・地区・個教会にまでは浸透せず、加えてその後の教会婦人の、高齢化・有職化・意識の多様化等々とも相俟って、婦人会連合への理解は必ずしも深まっているとはいえない。今後の大きな課題である。
 


《『教会婦人』の内容概観》


『教会婦人』紙は、全国教会婦人会連合の「全国的な教会婦人の連帯と婦人の宣教活動推進」という目的と、「御言葉による信仰主体の確立」、「個教会に仕え、全体教会に仕える」との基本姿勢に立って編集されている。
このため、一面は、教会暦および教団設定の諸行事や、婦人会連合の期主題・活動方針等に基づいた説教を掲載することが多い。これによって、まずその月の私たちの信仰の姿勢が問われ、正される思いがあり、婦人会でテキストとされる場合もあると聞く。
二〜三面には、その月のテーマを受けての小論文や報告、随想などを、各地の身近な会員や教会関係者(男女老若とも)から、時にはそれぞれの専門家から寄せていただいたり、テーマを深めるための座談会や対談・インタビューを行ったりしている(年表参照)。また、各小委員会の活動報告、図書紹介なども随時掲載してきた。
「宣教に仕える婦人たち」コラムは、すでに130回を超えたが、各教区を均等に訪問するよう心がけ、各教会・伝道所の(特に婦人方の)働きを伝え続けて好評。取材者自身も励まされている(別表参照)。そのほか、年に1〜2回は、教会・キリスト教施設・学校等を巡る地域探訪的記事も掲載している(年表参照)。
長年続けられてきた「にじのいえ」コラムは、2008年の信愛荘との合併承認、翌年の閉館式、信愛荘への引っ越しをもって一応終了。今後は、にじのいえ信愛荘協力委員会等よりの折々の報告を待つことになった。
また、広く教会婦人の連帯に努める視点から、国内外の教会婦人との交流―諸婦人大会への参加報告、災害支援等を含む―に関する記事も、折々に載せてきている。
「一粒の麦コーナー」は、小さなコラムながら、ほとんど毎月掲載、「お互いの活動がよく見え、祈り、支え合う」ため、役立っている。
四面は、原則として「教区のページ」。各教区とも、一期(二年)に一回の担当となる。この面を通し、各教区の「今」を知り、そこから互いに学び交流し、課題を共に担うきっかけが与えられればと願っている。
8月号と3月号は、全面、6月と1月の中央委員会報告号となる。中央委員会は、全国教会婦人会連合の最高議決機関である。従って、この中央委員会で、何がどのように議され、どう決定したかを、正確にしかも分かりやすく伝えることは、機関紙としての『教会婦人』の大切な責務である。また、原則として1期1回行われる全国委員研修会についても、中央委員会報告号に併せて掲載している。
以上のように、『教会婦人』紙は、全国の教会婦人の働きを伝えるニュース性、共に学び合うテキスト性、そして互いに親しく交わる交流性等を念頭に、企画・発行され続けてきている。 
 


《編集会議および勉強会について》


『教会婦人』紙を毎月確実に発行するため、文書委員会では、毎月第一月曜に編集会議を行っている。前半はその月号の合評で、一面から四面まで、忌憚のない意見を交わし、また外部からの声も聞いて、今後に備える。後半は三ヶ月先の号の企画である。教会暦や婦人会連合の基本理念を踏まえつつ、それを具体的な記事の中にどう反映させていくか、時間をかけて話し合う。翌日以降は、執筆者や座談会出席者等への依頼・連絡、日時をきめての取材訪問、座談会等の実施、そして原稿書きと、それぞれ分担して行う。その間、中旬には次月号の初校・再校のチェック、月末には次々月号の原稿整理・入稿準備に追われる。
このようにして発行される『教会婦人』紙を、より充実したものとしていくために欠かせないのは、委員自身が、個教会に根ざしつつ、常に聖書に聴き、周囲の事象についても新しく学び、深く考え、適切に判断する力を養う努力を怠らないことであろう。このため委員会では、隔月に一度勉強会を持ち、信仰の基本を指し示されるような図書の読書会や、聖書の学び、また編集実務の確認等を行っている(年表参照)。

 


《終わりにー今後の課題》


前述のように、教会婦人を取り巻く内外の諸事情から、「全国的な教会婦人の連帯」が困難を増しているかに思われる中、『教会婦人』紙はどうあるべきか(ちなみに、発行部数は、最高11400、現在6300)。高齢化等への対応と共に、若い層への浸透・継承を図っていくことが、まず求められよう。そのためには、単に紙面のビジュアル化やレイアウト上の工夫といった点からのみでなく、読者の内心の求めを汲み取り、それを年代を超えた共通の言葉―聖書の言葉―に照らして共に考え、課題を負い合う双方向性のあり方を探り、具体化していくことが必要だと思われる。折しも、2011年3月11日発生した東日本大震災は、さまざまな形で深く一人一人の心を穿ち、今後の生き方に問いを発し続けている。その問いにどう答えるか、まさしく『教会婦人』紙としても大きな課題である。
また、「個教会と全体教会に仕える」視点からは、現在中央委員を送っていない九州教区・西中国教区を含め、日本基督教団に属する全教区・全教会の婦人たちと共に、日本の宣教に仕え続けていくためにも、『教会婦人』紙の活用をと願っている。教団内自主活動団体として全国教会婦人会連合が発足した当時、私たちの先輩は、「内にありつつ他者の目をもつ」との表現で、教団内の「見える問題に組織として密着することなく、主体的な判断による全体教会形成の道を求めてきた」(『小史』P40)と。このことを引き続き心に留めつつ、主に結ばれて一つとなる道を求めて歩み続けたいものである。

 


宣教に使える婦人たち

地域探訪 2003年から2013年「教会婦人」